【ビジネス編 第2回】会議での沈黙と「はい」の意味

💼 ビジネス編

今回はビジネス編・第2回です。

1. 会議中の沈黙の意味と背景

ベトナムの会議文化では、沈黙は日本とは異なる意味を持つことがあります。日本では沈黙は「考えている」「反省の時間」等を意味しますが、ベトナムでは「同意した」「理解した」と受け取られることが多いです。また、上司や年長者が話す場合、それを遮ることは礼儀に反するとされるため、沈黙は尊敬の表現ともなります。

イメージ:1. 会議中の沈黙の意味と背景
イメージ:1. 会議中の沈黙の意味と背景

2. 「はい」の使い方と真意の読み方

ベトナムにおける「はい」の意味は、日本のそれとは異なるものです。ベトナム人は日本人よりも直接的なコミュニケーションを好みますが、同時に上司や年長者に対する敬意も重んじます。そのため、「はい」と答えることには「話を聞いています」「理解しました」という意味がある一方で、「全面的に同意しています」という意味は必ずしも含まれません。そのため、「はい」と答えられたからといって、相手が全てを理解し同意しているとは限らないことを理解することが求められます。

イメージ:2. 「はい」の使い方と真意の読み方
イメージ:2. 「はい」の使い方と真意の読み方

3. 同意・反論の表現スタイル

ベトナムの会議文化では、自己主張や反論は直接的に表現されることが少ないです。これは、一部の人に対する尊敬や敬意を表現するための策として行われます。そのため、日本人が「はい」と言われたからといって、その意見が全面的に受け入れられているとは限りません。反論がある場合でも、「はい」と答えた後に間接的に表現されることが多いです。

イメージ:3. 同意・反論の表現スタイル
イメージ:3. 同意・反論の表現スタイル

4. 確認の取り方と誤解の防止策

ベトナム人とのコミュニケーションで重要なのは、相手の意思をきちんと理解しているか確認することです。特に会議の際には、具体的な質問や反論が少ないため、自分の意見が理解・同意されていると錯覚しやすいです。そのため、「はい」と答えられたら、それが真の同意を意味するのか、それとも単に敬意を示すためのものなのか、具体的な確認を取ることが重要です。

イメージ:4. 確認の取り方と誤解の防止策
イメージ:4. 確認の取り方と誤解の防止策

5. 日本人との認識ギャップと対応法

ベトナムの会議文化における沈黙の意味や「はい」の使い方について理解することは、日本人との認識ギャップを埋めるための重要なステップです。まずは、ベトナム人のコミュニケーションスタイルを理解し、それに対応する方法を学ぶことが必要です。それは、具体的な質問をすることや、相手の意見を尊重することなど、日本の会議文化とは異なるアプローチを取ることを意味します。ベトナム在住の日本人として、文化的な違いを理解し、それを尊重することが求められます。

イメージ:5. 日本人との認識ギャップと対応法
イメージ:5. 日本人との認識ギャップと対応法

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
このベトナム文化理解講座は、ベトナム在住の日本人が知っておいたら良い情報を、ライフ編・ビジネス編・エンタメ編に分けてご紹介しています。
少しでも知識が増えれば幸いです。それでは次回をお楽しみに。
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