【ビジネス編 第1回】ベトナム人の報連相スタイルと上司への報告

📝 ビジネス編

今回はビジネス編・第1回です。

1. 報連相の基本スタイルと頻度

ベトナムの報連相スタイルは、日本のそれとは大きく異なります。ベトナム人は基本的に社交的でコミュニケーション能力が高いとされ、仕事においてもこれが反映されます。したがって、報連相の頻度は高く、日本のように「報告・連絡・相談」を明確に分けることは少ないです。ランチタイムなどの非公式な場でも、自然と仕事の話題が出てくることが多いのが特徴です。

イメージ:1. 報連相の基本スタイルと頻度
イメージ:1. 報連相の基本スタイルと頻度

2. 上司への報告のタイミングと内容

ベトナム人は、一般的には日本人よりも随時性が高いとされています。したがって、上司への報告も、日本のように定期的な報告が基本ではなく、必要に応じて随時行うことが多いです。内容についても、日本のように細部まで報告するというよりは、大まかな進捗状況や問題点を報告する傾向があります。

イメージ:2. 上司への報告のタイミングと内容
イメージ:2. 上司への報告のタイミングと内容

3. 連絡手段(口頭・チャット・メール)の使い分け

ベトナムの職場では、口頭での報告が一般的です。直接話すことで、すぐにフィードバックを得ることができるためです。また、チャットツールの使用も多く、特に若い世代では一般的です。一方、メールは公式な連絡や大きなプロジェクトの進捗報告など、正式な場面でよく用いられます。

イメージ:3. 連絡手段(口頭・チャット・メール)の使い分け
イメージ:3. 連絡手段(口頭・チャット・メール)の使い分け

4. 相談の仕方と上司との距離感

ベトナムの職場では、日本のように上下関係が厳格に決まっているわけではなく、上司と部下の距離感は比較的近いといえます。そのため、相談も気軽に行われ、特に困った時や問題が発生した時には積極的に上司に相談します。しかし、日本と同様に、自分で解決できない問題だけを上司に報告するという意識もあります。

イメージ:4. 相談の仕方と上司との距離感
イメージ:4. 相談の仕方と上司との距離感

5. 日本人とのギャップと対応策

ベトナム上司への報告スタイルの理解は、日本人との職場でのギャップを解消する上で重要です。日本人は報連相スタイルにおいては、詳細さやタイムリーさを重視しますが、ベトナム人は大まかな進捗や問題点を中心に報告するため、この点を理解し尊重することが求められます。また、ベトナム人の口頭での報告が多いスタイルを理解し、適切なフィードバックを提供することも大切です。具体的な対応策としては、互いの文化について学び、理解を深めるとともに、必要に応じて報告の形式や頻度を調整するなどが有効です。

イメージ:5. 日本人とのギャップと対応策
イメージ:5. 日本人とのギャップと対応策

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
このベトナム文化理解講座は、ベトナム在住の日本人が知っておいたら良い情報を、ライフ編・ビジネス編・エンタメ編に分けてご紹介しています。
少しでも知識が増えれば幸いです。それでは次回をお楽しみに。
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