🏠 ライフ編
今回はライフ編・第2回です。
1. 食事の時間帯と準備の様子
ベトナムの食事マナーを理解するためには、まず食事の時間帯と準備の様子を知ることが重要です。ベトナムでは一日に3回の食事があり、朝食は6-7時、昼食は11-12時、夕食は6-7時と約6時間おきに摂取します。これは日本の生活習慣と大きく変わらず、準備も日本同様女性が中心となって行いますが、ベトナム特有の文化が見られます。食材選びから調理までを一手に引き受け、家族の健康を守るため新鮮な食材を丹念に選びます。私も一度、ベトナム人の友人宅で食事を共にした際、彼女が朝早くから市場に出向き、その日の献立に合わせた食材を選んでいる姿に感銘を受けました。

2. 食卓の配置と座り方
ベトナムの家庭では食卓が円形であり、全ての料理が同時にテーブルに並びます。日本と異なり、各人が取り皿を持つことは少なく、共有の料理から直接取るスタイルが一般的です。また、座る位置にも特別なルールはありませんが、高齢者やゲストに対する敬意を示すため、大抵の場合は一番良い位置を譲る傾向にあります。座る姿勢は日本人からすると非常に自由で、椅子に座る、畳のようなものに座る、あるいは床に直接座るなど様々です。

3. 食器と食べ方のマナー
ベトナムの家庭文化における食事マナーで重要なのが、食器と食べ方です。日常的にはスプーンとフォークが主に使われますが、特別な日やゲストが来たときには箸が用意されることもあります。料理によって使う食器が変わるため、周りの人々を見ながら適切な食器を選びましょう。また、全員が同時に食事を始めるのが礼儀とされています。食事中は口に食べ物を入れたまま話さない、大きな音を立てずに食べるなど、日本と共通するマナーも多いです。

4. 食事中の会話と雰囲気
ベトナムの食事マナーでは、食事中の会話が重要な役割を果たします。ベトナムの家庭では食事が家族のコミュニケーションの場となり、積極的に会話を楽しむ文化があります。しかし、その中でも食事に対する評価や感想を述べることが一般的であり、私生活に関する深い話題は避けられる傾向にあります。食事中は一見賑やかに見えますが、落ち着いた雰囲気が保たれます。

5. 食後の習慣とまとめ
食後の習慣では、テーブルを片付けるのは食事を作った人が主に行い、手伝うことはあまり期待されません。しかし、ゲストとして招かれた場合は、手伝うことでホストに感謝の意を示すことができます。また、食事の後は家族と一緒に過ごす時間を大切にし、テレビを見たり話をしたりすることが一般的です。

以上、ベトナムの食事マナーと家庭文化について解説しました。文化理解には実際の生活習慣を知ることが重要です。ベトナム在住の日本人として、これらのマナーと習慣を理解し尊重することで、より良い関係を築くことができるでしょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
このベトナム文化理解講座は、ベトナム在住の日本人が知っておいたら良い情報を、ライフ編・ビジネス編・エンタメ編に分けてご紹介しています。
少しでも知識が増えれば幸いです。それでは次回をお楽しみに。
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