🏠 ライフ編
今回はライフ編・第3回です。
1. 朝食の時間帯と食べる場所
ベトナムでは、朝食は比較的早い時間に摂るのが一般的です。大半の人々は6時から7時の間には朝食を食べています。場所については、家庭で食べる人も多いですが、屋台やローカルの食堂で食べる人も多いという特徴があります。ベトナムの「屋台文化」は非常に活発で、通勤途中に立ち寄って朝食を購入する人々の姿が日常的に見られます。
2. 人気メニューとその背景
ベトナムの朝食の代表格といえば「フォー」です。フォーは、豚骨や鶏ガラからとったスープに米麺と肉やハーブを加えたもので、ベトナム全土で広く食べられています。また、「バインミー」も朝食として人気のあるメニューで、フランス式のバゲットに様々な具材を挟んだサンドイッチです。ベトナムは過去にフランスの植民地であったことから、朝食にパンを食べる文化が根付いています。これらのメニューは、手軽に食べられ、栄養バランスも良いため、忙しい朝にぴったりの食事となっています。
3. 屋台・食堂の雰囲気と注文方法
ベトナムの屋台や朝食専門の食堂は、賑やかで活気に満ち溢れています。街角や通り沿いには、小さなプラスチックのテーブルとスツールが並び、そこで地元の人々が朝食を楽しんでいます。注文方法はとてもシンプルで、食べ物や飲み物の名前を指差すだけでOKです。ただし、注文の際には、日本とは違ってセルフサービスが主流なので注意が必要です。たとえば、「フォー」を注文した場合、スープと麺、肉が別々に出てきて、自分で盛り付けるのが一般的です。
4. 家庭での朝食スタイル
家庭での朝食は、一日の始まりを家族と共有する大切な時間となっています。定番の「フォー」や「バインミー」の他、ご飯にシンプルなおかずを添えた「コム」や、米粉を使った「ブン」などが家庭の朝食テーブルに並びます。また、朝食にはベトナムコーヒーが欠かせません。ベトナムでは朝食に時間をかけて、家族との会話を楽しむ傾向があります。それは日本の伝統的な朝食の時間と共通する点で、朝食の時間が家族のコミュニケーションの場となっているのです。
5. 朝食から見える生活文化
ベトナムの朝食からは、その生活文化や価値観が見えてきます。朝食を摂る時間や場所、メニューの選び方などは、日本と比べると一部異なるかもしれませんが、それらはベトナム人の生活リズムや社会状況を反映しています。例えば、早朝から活動を始め、屋台で手軽に朝食を摂る習慣は、忙しい都市生活を送る人々の生活スタイルから来ています。また、家庭での朝食が家族の絆を深める時間とされていることは、家族を大切にする文化を表しています。これらを理解することで、ベトナムの生活文化をより深く理解することができます。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
このベトナム文化理解講座は、ベトナム在住の日本人が知っておいたら良い情報を、ライフ編・ビジネス編・エンタメ編に分けてご紹介しています。
少しでも知識が増えれば幸いです。それでは次回をお楽しみに。
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