📝 エンタメ編
今回はエンタメ編・第7回です。
1. 若者に人気のゲームジャンル
ベトナムでは、若者を中心にゲームが非常に人気です。その中でも特に卓越しているのが「MOBA(Multiplayer Online Battle Arena)」と呼ばれるオンライン対戦ゲームです。「League of Legends(LoL)」や「Arena of Valor」などは、カフェや家庭、スマートフォンなどで広く楽しまれています。他にも、FPS(First-Person Shooter)の「PUBG」や「Call of Duty」、リアルタイムストラテジーゲームの「Clash of Clans」などが人気で、若者たちの間で広がるゲーム文化自体がベトナムの新たな若者文化となっています。

2. eスポーツの発展と大会事情
そのゲーム文化の発展とともに、ベトナムではeスポーツの盛り上がりも見受けられます。多くの若者たちは自分のプレイスキルを上げ、プロのeスポーツプレイヤーとして活躍したいという夢を持っています。国内外の大会が頻繁に開催され、ベトナムからは数多くの優秀なプレイヤーが世界の舞台に立っています。特に「Arena of Valor International Championship」や「League of Legends World Championship」などの国際大会では、ベトナムチームの活躍が目立ちます。

3. ゲームと教育・職業の関係
ベトナムでは、ゲームをプレイすることが教育や職業にどうつながるのか、という視点が重要視されています。一部の学校では、ゲームを教育の一環として取り入れ、プログラミングやグラフィックデザイン、チームワークの学習などに活用しています。さらに、ゲーム開発者やeスポーツプレイヤーという新たな職業も生まれ、若者たちはゲームを通じて自身のキャリアパスを模索する機会を得ています。

4. 親世代との価値観ギャップ
しかし、ベトナムのゲーム文化は、親世代との価値観ギャップをもたらしています。ベトナムの親世代は、伝統的な価値観に基づいて、ゲームやeスポーツを「遊び」や「時間の浪費」と見なす傾向があります。しかし、若者たちはゲームを通じて友人を作り、自己表現をする場と捉え、新しい価値観を形成しています。この価値観のギャップは、世代間のコミュニケーションに一定の障壁を生んでいます。

5. ゲーム文化が映す社会の変化
ベトナムのゲーム文化は、社会の変化を映し出しています。インターネット普及の推進力となっていると同時に、若者たちのコミュニケーションスタイルやライフスタイルを変えています。また、ゲームを通じた新しい職業の創出や、教育への応用など、社会全体のイノベーションにも寄与しています。このように、ベトナムのゲームやeスポーツは、ベトナム社会の現在と未来、そして若者文化の理解に欠かせない視点となっています。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
このベトナム文化理解講座は、ベトナム在住の日本人が知っておいたら良い情報を、ライフ編・ビジネス編・エンタメ編に分けてご紹介しています。
少しでも知識が増えれば幸いです。それでは次回をお楽しみに。
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