📝 ライフ編
今回はライフ編・第8回です。
1. ベトナムのゴミ収集の仕組みと曜日ルール
ベトナムの大都市では、日本と同様に定期的にゴミ収集が行われています。しかし、その具体的な仕組みやルールは日本とは異なります。ホーチミン市やハノイ市では、基本的に毎日、早朝にゴミ収集が行われます。また、日本のような詳細なゴミ分別のルールや曜日制限が存在しないため、住民はゴミを一つの袋にまとめて出すのが一般的です。これは、ベトナムのゴミ処理システムがまだ発達途中であることや、ゴミ分別文化が根づいていないことが一因とされています。

2. ベトナムのゴミ分別の実態と住民の意識
ベトナムのゴミ分別の現状は、日本と異なり、まだ整備途中といえます。一部の地域や施設では、ゴミを「有機ゴミ」「無機ゴミ」「再生可能ゴミ」の3つに分ける試みが行われていますが、これが一般的に広まっているわけではありません。ベトナム人の生活文化の中には、ゴミを地元の集積場に自由に捨てる習慣があり、ゴミ分別の意識自体がまだ低いと言えます。しかし、都市部の住民の中には、ゴミ問題の改善や環境保全への関心が高まりつつあります。

3. ベトナムにおけるリサイクルと再利用の工夫
ベトナムでは、ゴミのリサイクルに積極的な取り組みが行われています。特に、ベトナムの人々は、日本以上に物を大事に使う文化が根づいているといえます。使い終わったアルミ缶やビン、プラスチック製品などは再利用され、中にはこれを小さなビジネスにしている人もいます。また、ベトナム政府もリサイクル推進を図るための法律や政策を次々と打ち出し、市民にリサイクルの大切さを啓発しています。

4. ベトナムの地域清掃活動と参加意識
ベトナムでも地域の清掃活動は一部で行われていますが、日本のような自治体主導のものは少なく、非営利組織や学校、地元の住民が自発的に行っているものが主です。しかし、最近では、環境保護に対する意識が高まる中で、より多くの人々が清掃活動に参加しようという動きが見られます。特に、若者たちの間では、ビーチクリーンや街頭清掃などのボランティア活動が浸透し始めています。

5. ベトナムの環境意識の変化と今後の課題
近年、ベトナムでも環境意識が徐々に高まり始めています。特に若者を中心に、ゴミ問題や環境破壊への認識が深まり、積極的に行動を起こす人々が増えています。しかし、環境保全に対する社会全体の意識がまだ十分ではないため、さらなる啓発活動や教育の充実が求められます。また、ゴミ処理システムの整備やゴミ分別のルール作りなど、具体的な取り組みも必要とされています。ベトナムと日本との文化理解を深めることで、これらの問題解決に向けた一助となることを期待します。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
このベトナム文化理解講座は、ベトナム在住の日本人が知っておいたら良い情報を、ライフ編・ビジネス編・エンタメ編に分けてご紹介しています。
少しでも知識が増えれば幸いです。それでは次回をお楽しみに。
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