【ライフ編 第10回】健康管理と病院の使い方

📝 ライフ編

今回はライフ編・第10回です。

1. ベトナム人の健康意識と予防習慣

ベトナムでは、健康管理に対する意識が非常に高いと言われています。特に、食生活を通じた予防医学に注力している傾向があります。自宅での料理にはハーブやスパイスを多用し、自然治癒力を高めると信じています。また、ベトナムではトラディショナルなハーブティーが普及しており、日常的に飲むことで体調管理をしています。これらの習慣は、病気を予防するための自己管理の一環とみなされています。これが、ベトナムの健康意識と日本との大きな違いと言えるでしょう。

イメージ:1. ベトナム人の健康意識と予防習慣
イメージ:1. ベトナム人の健康意識と予防習慣

2. 病院の種類と選び方

ベトナムの病院は大きく分けて公立病院と私立病院があります。公立病院は料金が比較的安価ですが、設備や医師の質が一定ではないため、必ずしも良い診療を受けられるとは限りません。一方、私立病院は設備が整っており、医師の質も高いですが、それに伴って料金も高めです。また、英語対応の病院も多いので、日本人にとっては安心して診療を受けられます。どちらの病院を選ぶかはそれぞれの状況やニーズによるため、自身の健康状態、疾病の重篤さ、費用対効果を考慮して選ぶことが重要です。

イメージ:2. 病院の種類と選び方
イメージ:2. 病院の種類と選び方

3. 診察の流れと受付の様子

ベトナムの診察の流れは大きくは日本と変わりませんが、細部に違いがあります。まず、受付では自分の症状を詳しく伝えることが求められます。これは、診察時間が限られているため、医師が効率的に診療を進めるための措置です。また、ベトナムでは日本と違い、専門医への直接診療が普通です。このため、受付で症状を伝えた後、直接専門の診療室へ案内されます。これは、日本のように一般診療後に専門医へ紹介されるという流れがないため、初診時でも専門医の診療を受けることができます。

イメージ:3. 診察の流れと受付の様子
イメージ:3. 診察の流れと受付の様子

4. 薬の処方と薬局の使い方

ベトナムでは、基本的に医師が処方箋を出してくれますが、一部の薬は医療機関でなく薬局でも購入することができます。しかし、処方箋のない薬の中には、日本で言うところの「第二類医薬品」や「第三類医薬品」に該当するものも含まれています。そのため、薬の使用には十分な知識が必要です。また、ベトナムの薬局では薬剤師とのコミュニケーションが重要となります。薬の効能や副作用などを正確に理解するためにも、薬剤師との会話は欠かせません。

イメージ:4. 薬の処方と薬局の使い方
イメージ:4. 薬の処方と薬局の使い方

5. 医療文化から見える価値観

以上のようなベトナムの医療文化から見えてくるのは、自己管理と効率性への重視です。日本では医師に健康管理を全面的に任せる傾向が強いですが、ベトナムでは自己管理が中心になります。また、診療時間の短さや専門医への直接診療は、患者一人一人の時間を有効に使うベトナム人の価値観を表しています。これらを理解することで、ベトナムでの健康管理や病院の利用がスムーズになります。

イメージ:5. 医療文化から見える価値観
イメージ:5. 医療文化から見える価値観

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
このベトナム文化理解講座は、ベトナム在住の日本人が知っておいたら良い情報を、ライフ編・ビジネス編・エンタメ編に分けてご紹介しています。
少しでも知識が増えれば幸いです。それでは次回をお楽しみに。
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